ウィズコロナ時代に、那珂湊の祭りにとって本当に大切なものをみんなで考える展
取材期間:2020年9月
展示期間: 2020年10月4日-24日
場所:茨城県ひたちなか市, ひたちなか市役所那珂湊支所 展示室
補助: 文化芸術活動の継続支援事業
インタビュー映像約38分
新型コロナウイルス感染症が流行し、これまで私がリサーチやプロジェクトの対象としてきた「みなと八朔祭り」の中止を受けて、祭り関係者のインタビューを試みることにした。
2020年、まちは静かな夏を迎え、密集した人だかりが醍醐味である祭りを、コロナ禍で実現させることは、誰にとっても難しすぎる課題だった。
インタビューに応じてくださったすべての人が「祭りは楽しい」と笑顔で語り、みなとの祭りは三百年の歴史を誇り、神様を祀る格式高い祭りであることを大切に重じており、それが若い世代も例外でないこと。そしてコロナ禍においても、「祭りは決してなくならないだろう」と強く断言してくれるその潔い姿勢は、私にとって「絶対的な美しさ」として映った。
五感と経験を通した真実の知識を、子どもやその未来に伝えていこうとする、この人間本来の伝達様式を、オンラインを使った伝達が加速するウィズコロナ時代において、再び思考する時期にあるのかもしれない。重要な分岐点にある今、「祭り」そのもの、そして「祭りを愛してやまない人たち」の存在があることについて、目をそらさず向き合い続けていきたい。
文化芸術活動の継続支援事業の補助金を活用し、那珂湊の展示室でのインタビュー映像とテキストの展示、またインタビュー内容をまとめた冊子を制作した。この活動は、2023年現在は立ち止まっている。300年以上人々が守り続けてきた伝統に、私自身がどのように向き合えばいいのか全く分からずにいる。